2021.12.23

歴史講座人間景時12月11日開催終了しました

来年のNHK大河ドラマに出てくる寒川所縁の鎌倉武士、梶原景時に
スポットを当て当時の武士の生活を背景に景時の足跡、人となりを
多賀歴史研究所代表、多賀先生に解説いただきました。
景時の生きた鎌倉時代初めの相模国は源氏、平家、日和見の鼎立状態
にあり、血筋の良い頼朝をリーダーに据えると次第に源氏の勢いが
強くなりました。このような中、東国武士としては教養人で都の公家
との付き合いもある梶原景時は、次第に頼朝の信頼を得て政権内で
力を付けていきました。
今回、景時の監察としての職掌や自身の性格から多くの御家人から
恨みを買い、頼朝の亡き後は次第に権力を奪われていくのも自然の
流れと思った参加者も多かったのではないかと思います。
寄進地系荘園の崩壊と武士の台頭、やがて武士の間から景時が頼朝の
股肱の臣として力を得て、やがて頼朝の死に伴い、権力から追い落と
される過程が良く分かりました。