2020.01.28

マイクロプラスチック汚染相模湾の現状から考える1月25日開催終了しました

神奈川県環境科学センターの坂本部長様をお招きし、日ごろより取り組まれているマイクロプラスチック汚染についての調査・研究成果を伺い私たちにできる環境への取り組みを考える機会となりました。
講義はまず相模湾の現状を理解する前段階としてMPマイクロプラスチックの定義や、世界的な汚染調査研究の足取りなど基礎的な内容を伺い、その後、県内の調査研究についてお話をしていただきました。お話に合わせて、実際に採取したマイクロプラスチックのサンプルを回覧するなどで参加者がより理解しやすいよう工夫いただきました。
県内では相模湾内の4カ所逗子海岸、鵠沼海岸、高浜台海岸、山王網一色海岸と久里浜海岸をMP採取場所として漂着状況を比較すると漂着物にばらつきがみられるということで、そこから採取したMPは海流によって運ばれてきたのではなく川を伝って内陸から流れ出ている可能性が高いという結果が導かれたとのことでした。そうしたことから寒川町は海岸に接していないものの相模川流域に位置することもあり、生活の中で使用しているプラスチック類が海洋汚染となっている可能性が高いという説明でした。
こうした海洋汚染対策に関しては、残念ながら絶対的な方法がある訳ではなく削減対策をそれぞれが地道に積み重ねていくしかないということで、難しく厳しい現実を突きつけられた気がしました。しかし決定的かつ簡単な解決策が無いからこそ、個々人が積極的に環境問題に取り組み、実践していく必要があるということを深く理解することが出来たように感じました。
講座を通して終始、受講されたみなさんがわが身のこととして熱心に話しを聞かれている姿が印象的でした。